久しぶりに野球の話題で。大リーグの殿堂入り選手が発表され、グレッグ・マダックス元投手、トム・グラビン元投手、フランク・トーマス元選手が選ばれました。
特に自分にとって、マダックス、グラビンは大好きな選手でした。
実は、大学3年のときに両親に無理を言ってアトランタに語学留学をしたことがあります。そのとき、アメリカの数ある都市からアトランタを選んだのは、ずばりアトランタブレーブスの野球が見たかったからでした。当時、毎年地区優勝する強豪チームで、その原動力が右のマダックス、左のグラビンの両エースでした。マダックスは精密機械の異名をとり、審判は少しボール気味でも「マダックスが投げたのだからストライクだろう」と判定してしまうくらい。マダックスストライクなんて言われたこともありました。剛速球はなかったものの、外角低めからサークルチェンジなどの変化球でストライクになったり、ボールになったり、いわゆるストライクゾーンの出し入れで勝負するピッチャーでした。1995年は4年連続4度目のサイ・ヤング賞。ふつうサイ・ヤング賞は記者の投票で決まるので、連続して受賞すると情が入りほかのピッチャーにとなりがちなのですが、この年、19勝2敗で年間を通じて与えた四死球がたった27個という驚異的な活躍で満票サイ・ヤング賞でした。そんな大投手だったので自分が見に行ったとき、すぐ目の前にマダックスがいるは感動的でした。そして、その実力を目の前で見せてくれて無失点の勝ち投手でした。
グラビンは、初めてブレーブスの本拠地ターナー・フィールドで見た時に登板して、当時これまた大投手ランディー・ジョンソンとの投げ合いで、勝利してくれました。グラビンもコントロールのいいピッチャーで、タイプ的にはマダックスに似ていました。というより、おそらく互いのいいところを互いに認め合い、学び取る中で似たタイプのピッチャーになっていったのでしょう。殿堂入りをしても、互いを認め合い、感謝しあうコメントが聞かれて、なんだかうれしくなりました。
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